気象庁の雨量観測データを用いて、沖縄県内各地の降雨状況(集中豪雨の発生状況、集中豪雨個々の状況、確率雨量)をまとめ、県内各地の降雨傾向について解析を行いました。
※上記以外の地域の降雨傾向についてもまとめております。
雨量の確率計算には、岩井法、ヘイズンプロット、トーマスプロット、グンベル法、チョウの解法、指数分布による確率計算方法などがあります。ここでは、日本の確率計算法の標準法として最も広く用いられている岩井法について、計算方法と、これに必要な資料収集方法について紹介いたします。
昨年(平成21年)8月に発生しましたガーブ川の水難事故は、沖縄の気象の特徴を表す現象(かたぶい)で発生したものと思われます。この事故をきっかけに私は、沖縄の集中豪雨のパターンや降雨継続時間および降雨頻度などを調べてみることにしました。本報告は、沖縄気象台那覇観測所の雨量資料(特に集中豪雨)を収集整理し、私なりに考察を加えた結果です。本資料が、ガーブ川のような事故を未然に防ぐ材料の一つになることを期待するものであります。
赤土流出対策の計画洪水量は、「土地改良事業等における赤土等流出防止対策設計指針」(平成7年10月)(以下’設計指針’と称す)に記載されています。ところが、この洪水量の基となっている雨量試料は1978年以前のものであり、本年(2010年)から考えると、30年以上前のデータであり、かなり古いと言えます。赤土対策の考え方は、平成7年当時を’正’として、この基本となるデータだけは毎年ないしは数年おきに更新していくのが、設計指針を利用する者の基本姿勢だと思います。
沖縄県における赤土流出は、自然環境や景観に与える悪影響として問題になっており、対策 の1案として畑地の末端に沈砂池が設置されてきている。赤土対策は、「発生源(畑地)での対策」と「発生源から流出した後の対策」の2つに分かれ、沈砂池は「発生源から流出した後の対策」である。沈砂池は、文献により広さや深さが決定されるが…
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